2011/10/01

Norton

イギリスのオートバイ史上だけでなく世界で栄誉ある名を刻んだ企業であるノートン。経営不振などによる何度もの倒産や合併・解散を経て現在に至っています。

1898年創業の長い歴史を誇り、当初は単気筒エンジンが主流でしたが1948年からは二気筒エンジンに主力を移し、この伝統は1970年代に発売された500~850ccの排気量のドミネーター、650ccの アトラスやコマンドー等、当時の高級車としての評判を集めました。またフェザーベッドフレームやアイソラスティックフレー ムなどの革新的技術を開発・投入したオートバイを世に送り出した事でも知られています。
 ノートンと言えばやはり忘れてはならないのはマンクス・ノートン。マンクスの名前自体は1930年代からありましたが、その名を一気に広めたのはフェザーベッドフレームに単気筒DOHCエンジン搭載した1950年代のモデルからだと個人的には思います。ノートンと聞いてこのスタイルを想像する方も多いと思います。SRのパーツでもこのマンクスタンク、カウルを付けている方をよく見ます。

 レースで大きな活躍をしたフェザーベッドフレームには後に様々なメーカーのエンジンが搭載されるようになりました。代表的なのがトライトン。オフィシャルに生産されたものもあり、日本でも人気があります。
他にもヴィンセントや、果てはハーレー、ホンダのCB750、ヤマハのXSといった車種のエンジンを搭載したものもあるようです。もちろんプライベーターの方たちが作ったものですが。
しかしフェザーベッドフレームがベースフレームとしてとても優秀なものであることは間違いないようです。

もうひとつ、ノートンと聞いて私が思い出すのはコマンドー。様々な排気量、仕様の違いがありますが私が好きなのは750ccのカウルを装備したプロダクションレーサー(公道仕様もあり)。
アイソラスティックフレームの造形も綺麗。三つ又からテールエンドまで一直線に揃ったラインは惚れ惚れします。
街中で見かけることはほとんどありませんが乗っている方はとても大事にしている方が多いです。



紆余曲折を経て2009年に再び復活したノートン。これからの展開が楽しみです。

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